「パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる」
ある新聞にホームレスの方の歌が載っていました。
 政治も経済も教育も社会も、混乱と閉塞の霧の中であるといわれています。
 今は、じっと、暗い闇の底から上を見上げて、青空を流れる雲に望みを託し、
まず身近な方々と手を携えて、あたたかい家族や地域づくりの種まきをする時かもしれません。
へちまの種をまこうかな
どんどんのびて実をつけて
風にふらふら揺れたなら
隣で泣いてる赤ちゃんの
ごきげん すっかり直るかな(胃空)

2017/10/14

永続的リンク 09:27:39, 著者: ikuu メール , 語, 1 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: ささやかな願い

高校野球

「おーい 雲よ 209」
              鋤柄 郁夫  
 今ありて ― 高校野球 ―

 1対0、9回の裏もはや2死。        
ショートからの送球を受けた一塁手が、ベースを踏めばゲームセット、大阪桐蔭高校の勝利が目前であった。      
 ところが、どうしたことか一塁手がベースを踏み損ねてセーフ、満塁になってしまった。
 命びろいをした仙台育英高校は、次打者がセンター越えの2塁打を放ち、逆転勝利をもぎとった。
 呆然とする一塁手、泣き崩れる投手・・・
大阪桐蔭の春夏連覇の夢が一瞬にして崩れ去った。
 テレビに映し出される悲喜こもごもの選手や応援団の表情に、「歓喜」と「悲哀」
を生み出すスポーツの宿命をみた。
 勝利のベースを踏み損ね逆転を許した一塁手・・・。
 勝利を目前に敗戦投手になってしまった選手・・・。
 連覇のプレッシャーを背負い続け敗れた監督・・・。
 逆転のきっかけとなったの判定を下した塁審・・・。
 同じ厳しい練習に耐えながら、ベンチにも入れず、スタンドで応援を続けた補欠選手・・・。       
この一瞬が、この人々の今後の人生にどう響いていくのか・・・。      
「絶望と悲哀と寂寞とに、耐え得る勇者たれ」という毛涯章平先生の言葉が心に蘇った。
          (1行分あける)
 第99回全国高校野球選手権大会は、68本の本塁打が乱れ飛び、「打高投低」の迫力ある大会となった。
 また、二転三転する試合をはじめ、延長6試合、サヨナラ5試合と手に汗握る試合が多くあった。
 花咲徳栄×広陵の決勝を含めて、勝ち
進めば進むほど大きくなる「歓喜」と「悲哀」の落差を感じつつ、それが生き抜く力への点火となるだろうスポーツの魅力に酔いしれた。
 
 高校野球の大ファンであった故阿久悠(作詞家)は、多くの素晴らしい詩を書き遺している。
 『今ありて』(作詞・阿久悠 作曲谷村新司)は、選抜高校野球大会歌として多くの球児に元気を与えている。

「・・・・・
踏みしめる土の饒舌
幾万の人の想い出
情熱は過ぎてロマンに
花ふぶく春に負けじと

ああ甲子園
緑の山脈
たなびく雲は
追いかける希望か
今ありて
未来の扉を開く
今ありて
時代も連なり始める
・・・・・」
       (1行分あける)
 戦争の歴史を乗り越えて、脈々と引き
継がれてきた大会は、来年度は100回
目を迎える。
 今年の決勝戦を観戦した安藤忠雄(建築家)は、「・・・夢を追いかける若者が少なくなった今、全身全霊をかける球児の姿は、光を感じさせてくれる。
 99回も続いてきたのは、見る人の魂
に何かを刻んでくれるからでしょう」とエールをおくる。
 前述の阿久悠のこの言葉は、高校野球の魅力を見事に表現している。
「甲子園は天才も待っているが、努力で磨いた普通を一番待っている」

          (松川町元大島)
 

2017/10/04

永続的リンク 10:03:39, 著者: ikuu メール , 語, 2 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: ささやかな願い

運動会


各地で 小学校の運動会があった。
昔は 春と秋にあったが 今は縮小されてきている。
垣間見たグランドに 子どもたちの歓声がひびいて
なんだか気持ちが晴れ晴れしくなった。

2017/09/23

永続的リンク 17:58:01, 著者: ikuu メール , 語, 3 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: ささやかな願い

ハグされて・・・

「おーい 雲よ 208」
         鋤柄 郁夫
ハグされて・・・

見栄と欲
捨ててしまえば
生き仏 (91歳男性)

 91歳の川柳と知って、なるほどなあ!と唸った。
 年を重ねても、目指す良寬になれないのは、見栄と欲のせいかと・・・。
「第16回シルバー川柳」(全国有料老人ホーム協会)入選作品が発表された。(川柳はその中より抜粋した作品)
 「一笑一若」(一回笑うと一つ若がえる)というけれど、「老いの軋(きし)みを笑い飛ばして生きていく力は川柳にあり」と思った。

◆知力・体力の作品

あれよあれ
それよそれよで
答え出ず (81歳女性)

クラス会
それぞれ持病の
専門医  (73歳男性)

ハグされて
こわい私の
骨密度  (41歳女性)

◆時事問題の作品

基地問題
うちがもめるは
墓地問題 (51歳男性)

五郎丸 
真似て 念仏かと
訊かれ  (55歳女性)

◆長寿社会への作品

ポックリと
逝きたいくせに
医者通い (68歳男性)

飼い犬が
徘徊防止に
ついてくる(63歳男性)

猫までが
妻の真似して
俺またぐ (69歳男性)

 『九十歳。何がめでたい』(佐藤愛子著・小学館)が、15万部を突破したという。
 本の帯には「御年92歳、もはや満身創痍。愛子センセイが放つ“いちいちうるせえ”ほか怒りの書」とある。
 「老人性ウツ病」を自認する筆者が、エッセイ連載をしぶ(胃空)しぶ受けた時のこんな一文もある。
 「・・・連載? 週刊誌の連載といえば締切は毎週ではないか。今の私には無理だと思いました。
 「もう私も九十歳をすぎましたからね。これからはのんびりしようと思ってるんですよ」
 一応、そういいましたが、その「のんびり」のおかげで、ウツ病になりかけているじゃないか、という思いが頭の隅っこにパッパパと明滅したのでした。
 そんなことで隔週ならば、という条件で書くことになったのですが、タイトルの『九十歳。何がめでたい』はその時ひらめいたものです。ヤケクソが籠(こ)もっています。
 そうして連載が始まって何週間か過ぎた日、気がついたら、錆びついた私の脳
細胞はいくらか動き始め、老人性ウツ病から抜け出していたのでした。・・・」

 書く・読む・など、五感を刺激する活動の大切さはよくいわれる。          
105歳で亡くなられた医師・日野原重明先生は、関心・感動・感謝の心をもって、
行動して生きることが長寿の秘訣であることを、身をもって教えて下さった。
 シルバー川柳を拝読しながら、笑いの奥のそれぞれの人生に、思いを馳せた。
 
待合室
いろんな人生
座ってる (胃空)

             (松川町元大島)

2017/09/22

永続的リンク 10:50:40, 著者: ikuu メール , 語, 3 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: ささやかな願い

木鶏たりえず


「おーい 雲よ 207」
            鋤柄 郁夫
木(もっ)鶏(けい)たりえず

 行司の軍配が返る!白鵬と正代が立ち上がった!
 その瞬間、白鵬の右手が正代の顔に炸裂!正代は倒れ込んだ。
 あっけにとられた場内からは、不満と驚嘆の入り交じった響(どよ)めき・・・。
 認められた技ではあるが、白鵬の激しい張り手は、苛立ちの一発のように私には見えた。      
客席の正代コールに興奮したのか、先場所に負けた怨念か・・・と、勝手な忖度(そんたく)
が頭をかすめた。
 波乱の名古屋場所も、白鵬が通算1050勝という大記録を成し遂げ、見事優勝を飾り千秋楽となった。
 御嶽海、宇良、北勝富士、阿武咲などの若手の大活躍や、嘉風の気迫溢れる相撲も楽しかった。

「木(もっ)鶏(けい)の教え」を知ったのは、雑誌『
致知』(致知出版社)の読み合わせをしていた時である。
 平成23年11月号に、「吾、相撲の道
を極めん」と題しての大鵬(第48代横綱)と白鵬(第69代横綱)の対談が載っていて、
「木鶏の教え」も出てくるこんな場面に印象的であった。(以下『致知』11月号より概略を抜粋)

大鵬・・・「木鶏」は、『荘子』(中国古典)に出てくる話です。
ある王が、闘鶏(とうけい)づくりの名人に自分の鶏を託した。
  10日後、王は「まだか」と問う。
すると名人は「カラ威張りしていてダメです」と答える。
  また10日後に尋ねると「相手を見て興奮します」と。
  また10日後も「まだ敵を見下すところがあります」。
  そして40日後に「もう大丈夫です。いかなる敵がきても動じません。
  木彫りの鶏のようで徳力が充実しています」と答えたという話です。
この「木鶏」の話を、大横綱・双葉山は安岡正篤氏(思想家)から聞いていたそうです。         
白鵬・・・私は、双葉山関の本を妻から聞かせてもらい勉強していますが、70連勝できなかった時、「我、いまだ木鶏たりえず」と正岡さんに電報を打ったそうです。この言葉が、すごく印象に
 に残っています。
 
 「木鶏の教え」は相撲道でも大切にされている「心・技・体」の「心」につながるものだろう。
 白鵬の大記録は、手術をのり越え、地道な鍛錬を積み重ねてきた精進の成果であ
り、誠に見事な偉業である。
 比類なき白鵬に、水を差すつもりはないが、完璧な「技・体」に比して、「心」           
の面で少々気になることもある。
 夏場所でいえば、冒頭にあげた正代戦での張り手や、嘉風や勢に逃げて勝った対戦は、横綱相撲には見えなかった。
 また、懸賞金を振り回す仕草や、勝負がついた後も相手を更に突き飛ばす態度も、横綱の風格とは言い難いと思う。。
 史上に名を刻む大横綱だけに、大鵬関と語り合った「木鶏の教え」を胸に、「カラ威張りせず、興奮せず、相手を見下したりせず」、あの揺るがぬ強さとともに、堂々たる優美さももった横綱相撲をみせてほしいと思った夏場所であった。

           (松川町元大島)
 

永続的リンク 10:46:53, 著者: ikuu メール , 語, 2 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: ささやかな願い

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